地元の小さなゴルフ場でしたが、コース途中にある休憩所で飲み物や軽食を出すバイトをしていました。
軽食メニューは、きつねうどん、おにぎり、卵焼き程度のもので、飲み物はビールとソフトドリンクです。
朝一番からスタートする客には間に合わないものの、7時くらいからゴルフ場へ行き、
その日に使い切れるだけの、うどんに乗せるあげに味を染みこませる作業と、おにぎり作りをします。
コース途中の休憩所では、うどんを茹でるくらいはするのですが、
炊飯器もなくゴルフ場のロビーが入った建物の中で用意をしたものを朝それぞれの休憩所に運ぶというシステムになっていたからです。
出来上がったおにぎり類を大きなかごに入れて、休憩所まで運びます。
ただ、休憩所へ行くためにはお客さんがプレーするコースを横切らないといけなかったので、ボールが飛んでこないかドキドキしながら進みました。
「ファー」という声にかごを抱えながらうずくまり、毎日冒険気分で楽しかったです。
休憩所では、プレー中ということもあってほんの短時間しかお客さんはとどまらないのですが、
さまざまなお客さん、主に中高年の男性グループが立ち寄り、皆さんがゴルフを通して笑い合うのを見るのが好きでした。
暗い顔をしたお客さんがいないことが、この仕事の一番良いところだと思います。